
こんばんは。
心の平安を届けるお坊さん
修岳和尚 です。
昨日今日と
通夜葬儀の導師を勤めました。
今日の斎場は満室で
各部屋で食事をする光景が見られました。
一時は新型コロナウイルスの影響で
食事が供されませんでしたが
葬儀の現場も
コロナ前の状況に戻りつつあります。
仕出し屋さんのホッとした笑顔が
とても印象的でした。
父、母、兄弟、姉妹、子ども、ペット
親しい人・・・
家族や親しい人を亡くすと
姿が見えたり
声が聞こえたり
身近にいるんじゃないかと感じたり
こんな体験をする人は多いです。
私も母を亡くしてから
母がまとわりついているような感覚が
しばらく続きました。
このような現象を医学用語で
「悲嘆幻覚(ひたんげんかく)」
といいます。
悲嘆幻覚は
喪(も)の時期によく経験されることが分かっています。
誰を亡くし
どのように亡くし
どのようなつながりがあったか
亡くなった方が
自分の心にどれほど留まるのか
その時間は
人によって異なります。
ですが
四十九日忌
一周忌
三回忌
という喪の期間の終わりとともに
悲嘆幻覚という現象も自然と消失していきます。
悲嘆幻覚の詳細はまだ分からず
これから解明されていく分野です。
ですが私たちの祖先は
喪に服すことによって
心の痛みが消えることを
経験によって知っていたのでしょう。
昔から行われてきている儀式には
それなりの意味があるのだと思います。
新型コロナウイルスの影響で
供養の形も大きく変わりましたが
その弊害も大きいようです。
新型コロナウイルスの終焉も見えてきました。
そろそろ供養というものを考え直す時期に
きているのではないでしょうか。
心の平安を届けるお坊さん 修岳和尚
本日も記事をお読みいただき、ありがとうございました。
日々の忙しさや悩みの中で、少しでも心が穏やかになるお手伝いができれば幸いです。
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