こんばんは、
出張専門のお坊さん有坂脩岳です。
今日は小林正観さんの本より「人生の折り返し地点を過ぎたら」というお話を紹介します。
人生の折り返し地点を過ぎたな、と思ったら、何かを求めて動くより、今いる場所で「どうしたら喜ばれる存在になるか」、今まで得たもので「どうやったらみんなの役に立つか」と考えると、面白い風が吹いてきます。追い風です。
(小林正観『楽しく上手にお金とつきあう』より)
正観さんは「人生の前半と後半では構造が違う」といわれます。
人生の前半では、「頑張る」ことや「努力」が「追い風」になることもある。
ところが人生の後半では、「頑張る」ことや「努力」することが「向かい風」になってしまうようだといわれております。
前半生で、頑張って頑張って手に入れたもの。
後半生では、その手に入れたものを「手放す」「捨てる」ことを考えると、「追い風」になってくれるようなのです。
また人生の追い風を強くするには、
何か頼まれたら、とりあえずやってみる。
自分のこだわりや執着を捨てて、流れに身をゆだねてみる。
こだわりや執着を捨てれば捨てるほど、身も心もラクに軽くなっていく。
人生の折り返し地点を過ぎたら、「何かをしたい」と考えるより「頼まれたら引き受ける」というスタイルに切り替えたほうがラクに生きられるそうです。
こだわりや執著があるから苦しいんだ。そんなものはさっさと捨てなさいと、お釈迦様もいわれております。
ですが、私たちは頑張って頑張って必死に得たものを手放すことは、なかなかできません。
怖くて簡単には手放せません。
けれども、その捨てられないものをちょっとずつでもいいから何とか捨ててみる。
すると、少しだけ身も心も軽くなる。
もう少し捨ててみる。
するとまた、身も心も軽くなる。
ちょっとずつでいいから捨てていく。
捨てた分だけ風向きも変わり、よい風が吹くようになる。
もうすぐ春です。
頑張っても頑張ってもうまくいかないときには、しばらく自分のこだわりや執着を手放してみてはいかがでしょうか。
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