こんばんは、
出張専門のお坊さん有坂脩岳です。
最近、お付き合いのある葬儀社様 霊園様 お仏壇店様から、「葬儀は別のお寺さんにやってもらった方なのですが四十九日法要をお願いできませんか」という依頼が増えてきました。
理由を伺うと
「葬儀のときにとても不快な思いをしたから」
「いつ葬儀が入るかわからないから受けられないと言われた」
なかには
「葬儀のときに施主様とケンカになった」
というお寺さんまでいました。
今はスマホでググって簡単に葬儀を頼める時代です。
亡くなると病院から「早く遺体を搬送して下さい」と急かされます。
亡くなった時間が夜中の2時3時のときなど、その場でスマホでググって最初に出てきた葬儀社に電話するしかありません。
このようなケースの場合、電話をした先は葬儀社ではありません。
あなたは地元の葬儀社に電話をしているつもりでも、実際にはネット上の仲介会社に電話がつながっています。
その仲介会社が提携している葬儀社や寺院の中から、あなたの家に近い葬儀社やお寺が手配されます。
そして葬儀の当日には手配されたお坊さんがやってくるというわけです。
手配されたお坊さんがあなたにとって良いお坊さんか、あるいは悪いお坊さんかは葬儀の当日になるまでわかりません。
もし悪いお坊さんだった場合、あなたは不快な思いをすることになるわけです。
これは私の推測ですが、最近は「葬儀だけしかやらないお坊さんが増えているんじゃないか」と感じています。
事前に法事の予定が入っていると葬儀を受けることができません。
四十九日忌などの年忌法要よりも葬儀の方がお布施の金額が高いですから、葬儀だけやっていた方が効率よく収入が増えます。
だから葬儀だけ受けて四十九日忌などの年忌法要はやらないというお坊さんが増えているのじゃないかと思います。
もしもの時に備えて、1年に一度は地元の葬儀社に足を運び、見積もりをとっておくことをオススメします。
新車を購入するときにはディーラーを回って見積もりを比較しますよね。
葬儀も同じように数社から見積もりをとっておけば、いざという時にも慌てずにすみます。
その際 地元で評判の良いお寺やお坊さんを紹介してもらってはいかがでしょうか。
このようにして準備をしておけば、もしものときには安心して葬儀ができると思います。
「世界が平和でありますように」
「生きとし生けるものが幸せでありますように」