こんばんは。
般若心経をわかりやすく伝えるお坊さん
有坂脩岳 です。
昨日は千葉県松戸市常盤平
ヨークカルチャーセンター常盤平にて
【写経と法話】講座でした。
生徒さんより質問をいただきました。
「般若心経の真言の意味を教えてください」
この質問にお答えする前に
般若心経の概略を簡単に説明します。
今から2500年ほど前
インドでお釈迦さまが説かれた教えが
「仏教」です。
お釈迦さまの死後、
仏教は「上座部仏教」と「大乗仏教」に分かれます。
「大乗仏教」は今から2000年ほど前に
起こった新宗教です。
「般若心経」はこの大乗仏教に属するお経です。
今から1400年ほど前
玄奘(げんじょう)という中国のお坊さんが
インドに行って大量のお経を持ち帰りました。
みなさんもよく知っている「西遊記」という
孫悟空が出てくるお話。
この中に出てくる「三蔵法師」が玄奘です。
この玄奘がインドから持ち帰ってきた
膨大なお経を中国語に翻訳したのが
「大般若経六百巻」です。
この大般若経六百巻の内容を
ギュギュッと262文字にしたものが
「般若心経」です。
そして、
この般若心経の最後に書かれている
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
が真言です。
さて、ご質問の
「般若心経の真言の意味を教えてください」
です。
「真言」とはなんでしょうか?
真言は
「それを唱えることによって災厄から免れることができ、幸福をもたらしてくれるもの」
です。
般若心経の後半に「能除一切苦」と書かれています。
「よく全ての苦しみを除く」です。
つまり、般若心経の真言は
「唱えることによって全ての苦しみや災厄から免れることができ、幸福をもたらしてくれる」真言ということです。
簡単に言うと、
般若心経は262文字のお経そのものが真言であり、
さらに262文字を一言でいえば
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
だということです。
世界が平和でありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
出張専門のお坊さん 有坂脩岳
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