自然は、順番を守っています。
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬になる。
そしてまた、春が巡ってくる。
寒い冬の次には、必ず春が来ます。
暑い夏の次には、必ず秋が来ます。
この順番が変わることはありません。
私たちの人生も、どこかそれに似ているように感じます。
体調を崩しているとき。
なかなか回復しないとき。
「いつになったら治るのだろう」と思う夜があるかもしれません。
けれど、冬のただ中に立ちながら
「どうして春が来ないのだ」と焦っても、
季節は急ぎません。
回復にも、季節があるのだと思います。
無理をすれば、体は静かに帳尻を合わせます。
無茶な生活が続けば続くほど、
冬は少しだけ深くなります。
深い冬ほど、春までに時間がかかる。
それは罰ではなく、自然な巡りです。
病気が長引いている方。
治らないのではないかと不安になっている方。
どうか一度、病気になる前の日々を思い出してみてください。
眠りは足りていたでしょうか。
休む時間はあったでしょうか。
心を張りつめたまま、走り続けてはいなかったでしょうか。
もし長い夏を走り続けていたのなら、
秋を経ずに、いきなり春は来ません。
一度きちんと冬を過ごすこと。
それが回復への入り口なのかもしれません。
冬は、何もしていないようで、
土の中では次の芽が準備をしています。
木々は葉を落とし、力を蓄えています。
休むことは、止まることではありません。
整える時間です。
巡礼の道も同じです。
一気に歩こうとすれば、足は痛みます。
けれど歩幅を整え、呼吸を合わせれば、
長い道も静かに続いていきます。
回復を急がせるより、
季節に身をゆだねること。
今が冬なら、
冬として丁寧に過ごす。
温かいものを食べ、
よく眠り、
無理をせず、
小さな祈りを重ねる。
そして、今日できる整えを、ひとつだけ。
春は、必ず来ます。
順番が変わることはありません。
もし今、心や体が冬の中にあると感じておられるなら、
どうかご自分を責めないでください。
どの冬にも、
すでに春の気配は宿っています。
人生は、春夏秋冬の巡り。
どの季節も、意味を持っています。
どうかあなたの内なる季節が、
やわらかく巡りますように。
お読みくださり、ありがとうございます。
※YouTubeライブでお話しした内容を、文章にまとめました。
声でお聞きになりたい方は、こちらからご覧いただけます。
▶︎【回復には季節がある|朝のお経ライブ】