こんばんは。
出張専門のお坊さん 有坂脩岳 です。
今日は戒名についてご相談を頂きました。
「亡くなった人になぜ戒名が必要なのか」
この質問に答える前に、私が僧侶になり加行(けぎょう)・灌頂(かんじょう)を終えたばかりの頃のお話を少しします。
真言宗では「加行」「灌頂」を終えると、一人前の僧侶の仲間入りとなります。
学校でいえばピッカピカの1年生という感じでしょうか。
「灌頂」という儀式を終えると、葬儀で故人に「引導(いんどう)」を授けることができるようになります。
「引導の大事」を師僧より伝授していただいた時のことです。
このとき、師僧から次のようなことをいわれました。
普通でない死に方をされた故人は特に成仏しにくい。
だから、懇ろに供養をしなければならない。
私は
戒名は必要ですか?
付けなくても構いませんか?
このような質問のときには、いつも師僧の言葉を思い出します。
戒名を頂くということは仏さまの弟子になるということです。
仏さまとご縁を結ぶということです。
仏さまとご縁を結んだからには、仏さまは何があっても自分の弟子を救うために力を尽くしてくださいます。
決して弟子を途中で見捨てることはありません。
仏縁を結んだからには、最後まで面倒をみなければなりません。
これは、仏教の決まり事なんです。
なぜ、仏式の葬儀をするのか?
それは、故人にあの世で必ず幸せになってもらうためです。
あの世で幸せになることを「成仏(じょうぶつ)」といいます。
成仏するためには、仏さまとご縁を結び、仏弟子となることが必要です。
そのためには、戒名を授かることは必須なんです。
もし、成仏を願わないのであれば戒名は不要です。
戒名を付けるか、付けないか
それは、あなたが自分で選ぶことです。
強要はいたしません。
私は
「戒名はお付けになったほうがいいとは思います」
とだけお答えしております。
世界が平和でありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
出張専門のお坊さん 有坂脩岳
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