築地本願寺執行長の安永氏の話から「経営」という言葉が「祇園精舎」と関係していると知り、ChatGPTを使って調べた結果、現時点では仏教に関する情報をChatGPTから得ることは難しいことが分かりました。
手順は以下の通りです。
1. 岩波『仏教辞典』、中村元『広説仏教語大辞典』にて「経営」を調べたが、原語は確認できず。
※「経営」に関する仏教情報は、ChatGPTおよび電子辞書収録『精選版 日本国語大辞典』『広辞苑』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『新漢語林』では得られなかった。
2. 安永師が「ナバカルミカ」と発言していたので、モニエル『SANSKRIT-ENGLISH DICTIONARY』にて原語は「navakarmika」とあたりをつける。
※モニエルをお持ちでない方はまんどぅーかのサンスクリットページよりネット版を利用できます。
※サンスクリット辞書を使うには最低限のサンスクリット語の基礎知識は必須ですが、まんどぅーかのサンスクリットページで学び方が紹介されていますので、興味のある方は熟読してください。
3. ChatGPTに「navakarmikaとは?」と質問し、「それはインドのカースト制度の下位カーストを指す言葉である」という回答を得た。
4. さらに、ChatGPTに「navakarmikaには「経営」の意味はありますか?」と問うと、「経営」の意味は含まれていないとの回答を得た。
5. ChatGPTに、仏教の「経営作者」について問うも、情報は得られなかった。
6. Googleで「navakarmika 経営」を検索すると、ガンダーラ美術に関する論文がヒットし、141頁に「経営比丘」を見つけることができた。
以上のことから、現時点ではChatGPTが仏教に関する情報にはまだまだ弱いことが明らかになりました。
今後も、新しいAIの活用方法を探っていくつもりです。